腸内細菌と健康

酪農学園大学 応用微生物研究室   名誉教授  菊地 政則
 近年、人類が古代から食品の加工や保存に利用してきた発酵食品に含まれている乳酸菌が、人間に健康をもたらす微生物であるプロバイオティクスとして、その機能性が解明されてきている。
 乳酸菌は人間の腸内にたくさん存在していて、その中の乳酸、酢酸を含むビフィズス菌は腸管内を酸性化することで有害菌を抑制し、腸内の蠕動運動を活発化させる整腸作用がある。これが善玉菌で加齢とともに減っていき、老年期の腸内細菌では、逆に悪玉菌が増える傾向にある。
 人間の口から摂取した乳酸菌は腸内で定着しづらいので、食品などで定期的に摂取して腸内に善玉菌が多くいる環境にしておくことが必要である。
 そのためにも、大腸内の有益菌促進に働く難消化性オリゴ糖類、食物繊維などのプレバイオティクスの特定保健用食品や、腸内フローラを介することなく、腸内で有益菌と同様な働きをするバイオジェニクスを含む食品を摂取することも有効である。  整腸作用以外にもプロバイオティクスは、ストレスや免疫機能低下を改善する働きや、ピロリ菌などの感染症予防の効果も期待されている。さらに、アレルギー治療や高血圧の低減、コレステロール・胆汁酸代謝の改善による動脈硬化の発症や発ガン性物質を抑制する働きもあることがわかってきている。
 このように、腸内を健康に保つためには、バランスの良い食生活、ストレスの少ない生活を送るとともに、腸内の有用菌を増やす食品を摂取することが大切である。

コミュニケーションは笑顔から
~管理栄養士が伝えるすぐに役立つコーチング技法~

講師  笑顔増量計画     代表 太田 恵美
 去る5月27日(金)に春期職域別専門研修会で「コミュニケーションは笑顔から」~管理栄養士が伝えるすぐに役立つコーチング技法~と題して「笑顔増量計画」代表の太田恵美氏の講演を聴かせていただきました。ご自身、10年間の病院勤務で゛ダメだし栄養士゛だったとも。私自身にも思い当たる節があります。それでは『ダメ』とコーチング技法について専門書や留学で学び研究したことをワークを通して教えていただきました。
 短い時間で話をまとめるためには3つのスキル(傾聴・共感・要約)が有効で、傾聴は共感とセットになっていい傾聴になります。それは客観的リスニングと呼ばれ仕事や悩みの相談で使われ、対象者が安心する手法です。普段の楽しい会話に相当する主観的リスニングは、対象者の話をきっかけに自分の話をする手法です。両手法を隣席の方とペアになり、好きな食べ物を例にして体感しましたが、客観的リスニングではエネルギーを使うことを実感しました。
 また、弾んだ会話をするためには対象者の考えや思いなどを明確に且つ具体的にするために5W1Hを使用した質問方法があります。これは、拡大質問と呼ばれ対象者が「自分の話を聞いてくれた」(関心をもってくれた)と安堵感に繋がる利点があります。
 いずれの場合にも、対象者と話をするときは(1)時間設定を必ず伝える(2)時間管理の主導権は自分が持つと認識することが大切です。
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