栄養士のつぶやき No.61

「一人はみんなのために、みんなは一人のために」

後志支部 医療栄養士協議会
社会福祉法人北海道社会事業協会余市病院 栄養管理室 冨田なみき


 社会福祉法人北海道社会事業協会余市病院は、救急入院の患者さんをはじめ、日々、
患者さんの出入りが絶えない病院です。病気もさまざまで、糖尿病などこれまでも栄養管理が必要とされていた病気だけでなく、がん患者さんに対する緩和ケアや、低栄養患者さんに対するNSTにも取り組んでおり、治療の一端を担う栄養管理を行っています。このため、医師・看護師・リハビリスタッフたちとの連携は不可欠です。日常的にミーティングを開き、情報の共有を図っています。

 毎週火曜日の朝は、NSTミーティングで私の1日が始まります。NSTミーティングには、医師と言語聴覚士・作業療法士・理学療法士などのリハビリスタッフ、管理栄養士が集まります。NSTで介入したほうがいいと思われる患者さんのピックアップや、現在介入している患者さんの評価などを話し合っています。さらに午後からは病棟をラウンドします。これは褥瘡ラウンドと併せて行っており、医師と皮膚・排泄ケア認定看護師、病棟看護師、リハビリスタッフ、管理栄養士で行っています。

 管理栄養士は医療チームの一員として、病気の回復を助ける栄養管理を考えていますが、ただ病気のことだけを考えていても、事態がいい方向には進みません。医師の判断はもちろん、患者さんやご家族の意思も確認しながら、治療の方針をチームとして共有しておくことが大切だと、日々感じています。

 このように、NSTは多職種で多面的に患者さんを看ることができるものですが、また同時に自らのスキルアップにも繋がります。NST主催のランチョンセミナーや勉強会では、NST以外のスタッフも栄養の知識を身につけることができます。業者さんにお願いして、最新の栄養情報や製品紹介をしていただくこともあれば、NSTメンバーが講師となって、他職種の専門分野について講演・実習することもあります。これまで私も、現在採用している経腸栄養剤や栄養補助食品の使いわけであったり、NSTとはそもそもどんなものなのか、といったようなテーマで勉強会をさせていただきました。このような機会は、私自身の知識を確認したり、理解度を把握したりすることができる貴重なチャンスで、日常業務とはまた少し違った刺激になります。

 私の職場の管理栄養士は2名です。先輩である栄養管理室長は、NST専門療法士の資格を持っています。NST専門療法士とは、一般財団法人日本静脈経腸栄養学会が認定する資格で、管理栄養士や看護師、薬剤師などの国家資格を持つ人に受験の資格があります。栄養の専門家として患者さんの栄養管理を多職種と連携しながら行うことができる者であることを認定する資格です。私もいずれはNST専門療法士の資格をとりたいと考えており、今は学会への参加などで、受験資格を得るための準備をしている最中です。

 私も現在の職場で働き始めて、まる4年が経ちましたが、他職種の方々や先輩から、まだまだ学ぶことがたくさんあります。少しでもチームをサポートし、患者さんにとって効果的な栄養管理を行っていけるよう、今後も努めていきたいと思います。