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栄養士になって

札幌社会保険総合病院 管理栄養士 明嵐 泉

 「将来は栄養士になる」と夢を持ったのは中学2年生の時です。
 授業で行う職業体験で「何を体験したいか?将来どんな仕事がしたいか?」と考えた時に母の影響で「栄養士」という職業に興味を持ちました。実際に児童福祉施設の栄養士の仕事を体験することが出来ました。栄養計算の方法を習い、発注書の作成や調理場にも入れてもらいました。夕食の献立作成をした時は、この施設で暮らす友達が食べるならと顔を思い浮かべ、自分が食べるならと想像しながら考えました。半月後にその時に考えた献立が実際のメニューとなり、食べた施設の友人から、「おいしかったよ!」と言ってもらえて、栄養バランスを考えて献立を作成する栄養士の仕事に魅力を感じ、食事で人を笑顔に出来る栄養士になりたいという夢を持ちました。そして8年後、ようやく夢を叶えて管理栄養士になることができたのです。
 私は、この病院に勤務して1年9カ月になります。最近では、管理栄養士として患者さんの傍で一緒に病気に向き合い、健康を取り戻す力になれたと感じることがやっと出来るようになってきました。それは、患者さんから「栄養士さん」ではなく「明嵐さん」と名前で呼ばれるようになったことや、患者さんの様子や摂取状況を観察して食事内容の検討で「少しずつ食欲が出てきました」と報告があったこと、また病態が改善した患者さんから「栄養指導を受けてよかったよ、ありがとう」と言われる様になったことからです。
 1年目は、全ての面で幅広い知識をつけることや、業務を覚えることが精一杯で無我夢中で働いていました。最初は患者さんの嗜好を尊重しすぎて栄養管理が出来ない、医師や看護師とのコミュニケーションがうまく取れない、患者さんとどの様に接して良いのかわからず失敗ばかりしていてマイナス思考になった時期がありました。そんな時、上司や先輩方の的確なアドバイスやフォローで切り抜けることが出来ました。また、栄養サポートチームの中で「管理栄養士」としての役目をしっかり果すために堂々とした先輩の姿勢や発言を見て、チームメンバー全員で「患者さんのQOLの向上」に向けて働いていることに気がつきました。また、学生時代の友人達も、自分と同じ様に知識や経験のなさで悩んでいることを知り、自分だけではないのだから頑張ろうと思えるようになったのです。
 今後の目標は、どの分野においても栄養管理ができるような知識を培うことです。そのためには、日々勉強をしていかなくてはなりません。当院では自主的な研修会を幅広く実施しているので、積極的に参加して知識や技術の習得に励みたいと思っています。
 私は、いつも手本を示してくれる上司や先輩方、ストレスを一緒になって発散してくれる栄養士として働く友人や家族のおかげで働くことができています。この恵まれた環境で、管理栄養士として自分らしく働いていくために、「食事で人を笑顔に出来る栄養士になる」という夢をこれからも変わらず持ち続けていきたいです。さらに、様々な疾患に対応できる管理栄養士に一日も早くなることを目指し、1人1人の患者さんに真摯に向き合っていきたいと思います。
  

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