栄養士のつぶやき No.13

北国のお正月

( 社 )北海道栄養士会 顧問 山本 愛子

 北海道の生活文化は全国各地からの移住者によって伝統的文化が移入してきています。
食生活についても母村の伝統的な料理が地域の産物を利用し、継承されていますが特に伝統的な行事食でその傾向がみられてきました。しかし,近年日本独自の伝統的な食文化が希薄に成って来ているように思われます。
昨年、北海道に在住の方に年取り、正月の食生活をお聞きし、469人の方が答えてくださいました。正月料理を手作りしているベスト5は、煮しめ、なます、きんぴら,黒豆昆布巻きでした。私も以前は夜遅くなっても作ったものですが、今年はどうしようかと思案中です。
雑煮とそばについては、31日に年越しそばを食べる人は88% 元旦の雑煮は92%と多くの方が食べています。私はこの結果を見て食生活が多様化している現在も日本の食文化が健在であることに、心から嬉しく思いました。
もうすぐ北国のお正月、日本の食文化を親から子へと、思いでとともに受け継いでいってほしいと願っています。



【紹介者:(社)北海道栄養士会 会長  黒川 正博


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