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三つ子の魂百まで

市立札幌病院 栄養科 管理栄養士 小野寺美和子

 幼い頃の私は人見知りがひどく、知らない人に会うと上目遣いににらみつけ、にこりともしない愛嬌のない子どもでした。当たり前のことですが、成長ととも初対面の人をにらみつけるようなことはなくなり、人並みに社会生活を送ってきたわけです。ところが人間、生まれ持った性格というものはなかなか変わらないということを思い知ることになりました。
 2年前に病院へと異動になりました。採用以来18年間福祉施設に勤務してきた私にとっては仕事の内容があまりに違うために戸惑うことが山ほどありました。その中で本当に困ったのは毎日のように初対面の人と会わなければならないことでした。
 病院での栄養相談の対象はほとんどが初対面の方です。そして、病棟にはたくさんの看護師さん。こんなことは施設にいるときには考えられないことです。大げさな言い方ですが、今までの生きてきた中でこんなに毎日のように知らない人と会わなければならないことなどありませんでした。生まれて初めて眠れなくなり、一睡もせずに出勤したこともありました。朝、出かける前に胃が痛くもなりました。まるで自家中毒の子どもようだと情けなく思うのですがどうすることも出来ません。
 2年たった今でも初対面は苦手です。最初の頃よりはずいぶん慣れたとは思いますが、知らない人と会う前に胃の辺りが「きゅっ」となり、「じわっ」と変な汗が出てくる感じは何とも言えずいやです。人と話すことが嫌いなわけではないので、会って話を始めるとそんな緊張感は徐々に薄れていくのですが。
 どんなことをしたら克服できるのだろうかと思ったときに頭に浮かんだのが「三つ子の魂百まで」ということわざです。この先ずっと、こんな自分の性格とも仲良くお付き合いするしかないに違いなく、「初対面」と闘う日々が続きそうです。

【紹介者:社会福祉法人緑誠会 特別養護老人ホーム愛輪園 加藤 幾子

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